鉄筋コンクリートの住宅とは?建物構造の種類を知ろう!

家を建てる時に考慮すべきことはいくつもありますが、その1つに「構造に使われる素材」があります。

最も多く使われているのは木造住宅ですが、そのほかにもRC造というコンクリートの住宅も徐々に増えてきています。
では、建物構造にどんな種類があるのか。代表例をいくつか紹介していきます。

住宅で使われる構造物の種類

W造(Wood)……木造
S造(Steel)…… 鉄骨造
RC造(Reinforced Concrete)…… 鉄筋コンクリート造
SRC造(Steel Reinforced Concrete)…… 鉄筋鉄骨コンクリート造

RC造やSRC造などのアルファベットは、建物を構造する材料・材質を表しています。

種類ごとの特徴

W造(木造)
W造は主な構造部分に木材を用いてつくられた物件です。日本の気候や風土にマッチし、これまで多くの建物が木造でつくられてきました。

S造(鉄骨造)
S造は、柱や梁など骨組に鉄骨を使用した構造のことです。Sはスチールの略です。木造の柱がそのまま鉄になったものをイメージするとわかりやすいと思います。

RC造(鉄筋コンクリート造)
Reinforced Concrete は直訳すると「補強されたコンクリート」。主に柱や梁、床・壁が鉄筋とコンクリートで構成されていて、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたものを指します。

SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)
SRC造は鉄骨の柱の周りに鉄筋を組み、コンクリートを打ち込んで施工した物件のこと。
大型マンションやビルなど大規模な物件の場合、SRC造の工法が多く使われています。

いかがでしょう?
色々ありますよね!
この中でも一般住宅でよく使われるのが、木造と鉄筋コンクリート造です。

木造についての説明はほかの記事に譲るとして、鉄筋コンクリート住宅の特徴を紹介していきます。

鉄筋コンクリート住宅の主な特徴

鉄筋コンクリートの主な特徴について説明していきます。

耐用年数

減価償却資産としての計算の基準となる年数です。鉄筋コンクリートの法定耐用年数は47年で、木造の22年の倍以上もあります。また、耐用年数が過ぎたからといって寿命が来たというものではなく、実際の耐久年数は建物によって差があります。

防音性

RC造とSRC造はともに木造などに比べ防音性に優れた構造です。コンクリートは密度が高いので、遮音効果も期待できます。厚みや建物の状況などよって差はありますが、生活音が外に漏れる心配が少なく、外からの音も気になりにくいでしょう。

遮熱性

遮熱とは太陽光などの熱を反射して熱を伝わりにくくすることをいい、鉄筋コンクリートに遮熱性はほとんどありません。遮熱するには外壁や屋根に「遮熱材」を取り付けることなどが必要です。

耐震性

「鉄筋」は引っ張りに強く、「コンクリート」は圧縮に強いことから、鉄筋コンクリートには両方の力を活かして地震に耐える強度があります。耐震性でいえば、SRC造の方がRC造よりも優れています。


このほか、耐火性の高さも特徴の一つです。さまざまな構造に柔軟に対応することが可能で、柱や梁がない壁式構造やラーメン構造、デザインを重視したアーチ構造など目的に応じて選択することができます。

一方、建物の重量が重くなってしまうので、地盤が弱い場所では建築できないというデメリットがあります。

いかがでしたか?

鉄筋コンクリートについて理解が深まりましたかね?

これから家を建てる方にとって、コンクリート住宅が一つの選択肢になりますと幸いです。